油絵用額縁(油彩額)とは、キャンバスに描かれた油絵やパネルに貼られた日本画などを入れるための額縁です。
ほかの額縁とは異なり、厚みのある作品を入れるのに適した構造となっています。

とはいうものの「ほかの額縁と具体的にどう違うの?」「デッサン額縁に油絵を入れることはできないだろうか?」と疑問を抱いている人もいるかもしれません。
そこで今回は、油絵用額縁についてその構造やサイズ、購入の際の注意点などをご説明します。

油絵用額縁の構造

油絵は温度・湿度の変化の影響を受けやすいため、前面の板(アクリルやガラスなど)と密着すると、ダメージを受けてしまう恐れがあります。
そのため油絵用額縁は、通常の額縁より深さを増す加工(ドロ足加工)がされ、フレームの内側に「ライナー」と呼ばれる枠が付属しています。

作品はライナーの中におさまり、作品表面と前面の間にわずかな空間ができることで、密着を防ぐことができます。

一方、当店で販売しているデッサン額縁などの額縁は、ドロ足加工が施されておらず、ライナーも付属していません。
もしデッサン額縁に油絵作品を直接入れた場合、作品表面が前面の板と密着してダメージを受けてしまったり、フレームの厚みが足りず、作品がフレームにおさまらなかったり、といった恐れがあります。
油絵作品を額縁に入れる場合は、ぜひ専用の油絵用額縁をご購入ください。

油絵用額縁・油彩額のフレーム一覧はこちら

表から見た場合

裏から見た場合

油絵用額縁のサイズ

油絵用額縁のサイズは、「F」「P」「M」「S」の4つのアルファベットと、0号~50号の数字の組み合わせで表されます。
例えば「F0」だと「180×140mm」、「M12」だと「606×410mm」といったかたちです。

アルファベット「F」「P」「M」「S」の意味や、それぞれの具体的なサイズは、コラム「額縁のサイズ一覧は?飾る作品に最適な額縁・構造・表記サイズを紹介します。」で紹介しています。
併せてご覧いただければ幸いです。

サイズの選び方・作品の採寸方法

油絵用額縁に限らず、額縁を購入するときは「サイズ」が非常に重要です。
額装したい作品(キャンバスやパネル)の長辺、短辺、厚みを「mm単位で正確に」測り、コラム「額縁のサイズ一覧は?飾る作品に最適な額縁・構造・表記サイズを紹介します。」内の「油絵のサイズ一覧」から一致するサイズを探しましょう。

「F6だと思っていたらF4だった」「P8と表記されていたけれど若干規格サイズと異なっていた」という場合もあります。
異なるサイズの額縁はお手持ちの作品に使うことができないため、購入前には実物をメジャーなどでしっかり測りましょう。

「油絵のサイズ一覧」にお手持ちの作品のサイズが見当たらない場合は、特注での制作も可能です。
当店へお気軽にお問い合わせください。

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油絵用額縁の付属品

当店の油絵用額縁は通常、フレーム本体、前面の板(UVカットアクリル)、ライナー、裏板、吊紐などを、専用の箱に入れた状態でお届けします。

トンボ(裏板を留めるための金具)や吊金具は、フレーム本体にあらかじめ取り付けられています。

前面の板はUVカットアクリルとなっておりますが、そのほか、UVカット機能と低反射機能を兼ね備えた「低反射UVカットアクリル」や、圧倒的な性能で作品の鑑賞性を高めた最高品質のアクリル「オプティアム・ミュージアム・アクリル」も販売しております。
ご希望の場合は各商品ページから別途ご購入ください。

まとめ

購入したお気に入りの油絵や、自分や大切な人が描いた油絵。作品自体の保護を考えると、専用の額縁は必須です。
また、額縁は作品とお部屋をつなぎ、飾る部屋の雰囲気に合わせる役割も果たしてくれます。
お手元にお気に入りの油絵作品がある場合は、ぜひ額縁に入れて飾ることを検討してみてはいかがでしょうか。

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「どのフレームが合うか分からない」「サイズ選びが不安」など、ご不明な点がありましたらお気軽にご相談ください。
当店の専門スタッフが、額縁選びのお手伝いをさせていただきます。

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