額縁の吊紐、どんな紐をどう結べばいい? 吊紐の結び方・選び方

額縁を壁に飾る際、額縁裏面に取り付ける「吊紐」。
購入した額縁に作品を入れ、いざ飾ろうというとき「この紐はどうやって結べばいいのだろう?」と悩んだことのある方は多いのではないでしょうか?
なんとなく結んで壁に掛けてみたものの、「紐が見えて見栄えが悪い」「額縁が落ちてこないか不安」という思いをした方もいるかもしれません。
そこで今回は、大切な作品を長く飾るための吊紐の結び方や選び方など、吊紐に関する疑問にお答えします。
Contents
吊紐を結ぶ前に!
吊紐をご用意ください
当店が販売している額縁には、すべて専用の吊紐が付属しているため、別途購入いただく必要はございません。
もし吊紐が手元にない場合や、お手持ちの吊紐が劣化している場合は、飾りたい作品と額縁の重さに適した耐荷重のもの、かつ額縁のサイズに適した長さのものを購入しましょう。
額縁の裏面の吊金具(ひも吊り具)をご確認ください
当店の額縁の多くは、すでに吊金具を裏面に取り付けた状態で販売しているため、ご自身で取り付けていただく必要はございません。
ただし、賞状額縁など一部商品は吊金具が取り付けられておりません。
作品の向きに合わせて、額縁の両端(上辺から3分の1くらいの位置)に吊金具を取り付けてください。
吊金具が古い場合や紛失してしまった場合は、吊紐同様、作品と額縁の重さに適した耐荷重のものをご購入ください。
吊紐の結び方
- 吊紐を半分に折り曲げて二重にし、折り曲げた側を、左側の吊金具に「内側から外側」へ通します。
- 外側に通した紐の輪に、反対側の紐2本を通します。
- ずれないように、吊紐を強く引っ張ります。
- 右側の吊金具に、吊紐2本をまとめて「内側から外側」へ通します。
- 吊金具間の吊紐の長さを調整した後、右側の吊金具の位置で固結びをします。
- 余った吊紐は、内側に結んで留めます。
- 完成です。二重の状態で、フックなどに掛けてご使用ください。
- 結び目が緩くなりにくい
- 左右でバランスを取りやすい
- 紐が見えないため見栄えが良い
吊紐のよくあるご質問
吊紐は定期的な交換が必要ですか?
吊紐は徐々に劣化し、放置すると自然に切れて額縁が落下する恐れがあります。
年に数回は点検し、劣化が見られる場合は新しい吊紐へ交換しましょう。
点検の際は、結び目が緩くなっていないかも、併せてご確認ください。
吊紐はどれくらいの長さのものを用意すればいいですか?
目安は額縁の横幅の3倍より少し長いくらいです。
当店では、規格サイズ(インチなどのデッサン額縁サイズやA4などのOA用紙サイズ)に適した長さの吊紐を販売しております。
色々な種類の紐がありますが、どのようなものを選べばいいですか?
当店では「丸ひも」と「平ひも」を販売しています。
「丸ひも」は比較的耐荷重が大きいものが多く、当店では通常、この丸ひもを各額縁に付属しています。
「平ひも」は丸ひもより耐荷重が劣るものが多い反面、結び目がほどけにくいというメリットがあります。
ただし、太さや糸の組み方で耐荷重は異なるため、各商品ページをご確認の上、お手持ちの作品、額縁に合うものをお選びください。
市販の紐で太すぎるものや細すぎるもの、伸びてしまうもの、表面がツルツルしたものは、ほどけやすく吊紐としては不向きです。
大切な作品を安全に飾るため、ぜひ額縁専用の吊紐をご使用ください。
まとめ
お気に入りの作品を額装して飾ったのは良いものの、吊紐が原因で落下し、作品が傷ついてしまったら悔やんでも悔やみきれません。
ぜひ付属の吊紐にも気を配り、大切な作品を長く飾っていきましょう。
吊紐など飾り方に不安のある方は、ぜひ当店へご相談ください。