額縁裏面内寸やカカリって何? 額縁の商品ページの見方

ポスターや写真、油絵などを飾るための額縁を探すとき、ネットショップであればさまざまな種類、色の額縁を比較・検討することができます。
しかし、額縁をあまり買ったことがない人にとって、実際に見たり触ったりできないネットでの購入は難しいもの。
特にサイズについては、額縁選びで最も重要であるにもかかわらず、「記載されている数値がどこを指しているか分からない」といった人もいるかもしれません。
そこで今回は、当店で販売している額縁の商品ページについて、記載されている用語や数値の見方・読み方を解説します。
商品ページの見方
デッサン額縁や賞状額縁、正方形額縁など、カラーマットやライナーなどが付属していない一般的な額縁の商品ページは、以下のように見ることができます。
ここで紹介する用語の多くは、写真用額縁など、そのほかの額縁の商品ページにも共通するものです。
そのほかの額縁をご検討の場合も、ぜひご一読ください。

- 額縁裏面内寸……額縁を裏から見たときの、作品やアクリル板などを入れる部分の寸法
- 額縁外寸……額縁の一番外側の端から端までの寸法
- 正面内寸……作品が実際に見える部分の寸法
- 縁幅……正面から見えるフレームの幅
- 縁厚……フレームの厚み
- カカリ……作品やアクリル板などがひっかかる部分。作品が額縁から出ないように押さえる役割を果たし、この部分の作品は見えない
- 深さ……フレーム内部の深さ。この深さからアクリル板や裏板などの厚みを除いた値が額装可能な作品の厚みとなる
これらの用語のうち、一番注意していただきたいのが「額縁裏面内寸」。
作品サイズを表すものではないため、作品サイズと額縁裏面内寸が全く同じ値だと、ぴったりすぎて作品をおさめることができません。
例えば250mm×250mmの作品をお持ちの場合、250角(額縁裏面内寸250mm×250mm)の正方形額縁を購入すると、余裕がなく、作品をフレーム内部に入れることができません。
無理に入れようとすると、作品が折れてしまったり、しわが寄ってしまったりと、劣化につながる恐れがあります。
そのためこの場合は、一回り大きな額縁とそれに合ったカラーマットを購入するか、オーダーフレームをご購入いただくのがおすすめです。
※オーダーフレームは、ご入力いただいたサイズの作品がおさまるように、若干余裕をもたせて制作します。商品ページの「作品サイズ」欄に、大きくした値を入力いただく必要はありません。
写真用額縁・水彩額の場合
写真用額縁や水彩額は、フレーム本体と、作品サイズに合わせて中抜きされたカラーマットがセットになった額縁です。
※カラーマットのメリットなど、詳しくはコラム「額縁に使うマットって何?選び方・額縁とセットで使うと様々な効果を発揮する『マット』のメリット」をご覧ください。

- 対応用紙サイズ……対応している作品のサイズ。額縁裏面内寸ではない
- マット中抜きサイズ……カラーマットの内寸(開いた穴のサイズ)で、実際に作品が見える寸法。作品が抜け落ちるのを防ぐため、当店では通常、対応用紙サイズ(作品サイズ)より長辺・短辺が10mmずつ短くなっている
- マット厚……付属するカラーマットの厚み。当店では通常、1.5mmとなっている
写真用額縁や水彩額などは、マットに関する事項が記載されています。
マット中抜きサイズがお持ちの作品より少し小さくなっているかご確認ください。
また、これらの額縁はマットが付属している分、額縁全体のサイズがひと回り大きくなります。
購入前に「額縁外寸」もご確認いただくのがおすすめです。
油絵用額縁・油彩額の場合
油絵用額縁・油彩額は、作品が前面のアクリル板などと密着しないように、フレームの内側に「ライナー」と呼ばれる枠が付属している額縁です。
※油絵用額縁の構造や購入の際の注意点など、詳しくはコラム「油絵用額縁って普通の額縁とどう違うの? 油絵用額縁・油彩額とは」をご覧ください。

- 対応作品サイズ……対応している作品のサイズ。額縁裏面内寸ではない
- 縁幅……ライナー部分を含んだ縁幅。フレーム本体の縁幅と、正面から見えるライナーの幅を足し合わせた値になる
- 縁厚……ドロ足部分を含んだ縁厚。フレーム本体の縁厚と、ドロ足の厚みを足し合わせた値になる
油絵用額縁・油彩額は、ほかの額縁と縁幅・縁厚の表記の仕方が異なります。
作品の周囲をライナーとフレーム本体が囲うため、縁幅はライナー部分を含んだもので記載されています。
また、ライナーや作品が入れられるように、フレーム内部の深さを増す「ドロ足加工」を施しているため、縁厚はドロ足部分を含んだものとなります。
オーダーフレームの場合
オーダーフレームは、作品サイズに合わせ、1mm単位でサイズを指定できる額縁です。

- サイズランク……作品の長辺・短辺を足し合わせた値によって分類される区分(ランク)。額縁自体のサイズ(額縁裏面内寸や額縁外寸)ではない
- 製作可能サイズ……長辺・短辺それぞれで製作することができるサイズ。この範囲外のサイズは製作することができない
例えば長辺(タテ)564mm、短辺(ヨコ)444mmの作品をお持ちで、その作品にぴったりの額縁を購入したい場合、長辺(タテ)と短辺(ヨコ)の合計値は1008mmとなり、サイズランクは「タテヨコ合計1001~1100mm」となります。
ご覧いただいている商品ページのサイズランクが「タテヨコ合計1001~1100mm」となっているかご確認ください。
サイズランクや注文の流れなど、詳しくはこちらのページをご覧ください。
また、製作可能サイズはフレームによって異なり、シャインというフレームでは「長辺:120~900mm 短辺:120~900mm」と記載されています。
先ほどの長辺564mm、短辺444mmの作品の場合、長辺・短辺ともに製作可能サイズの範囲内であるため、シャインは問題なく製作することができます。
一方、9602というフレームでは、製作可能サイズが「長辺:120~509mm 短辺:120~394mm」と記載されています。
この場合、長辺・短辺ともに製作可能サイズの範囲外となるため、製作することができません。
製作可能サイズの範囲内におさまらない、大きい作品をお持ちの場合は、別途お問い合わせください。
よくあるご質問
デッサン額縁で「額縁裏面内寸」と記載されているものと、「対応用紙サイズ」と記載されているものがあります。これらはどう違うのでしょうか? 同じものを指しているのでしょうか?
「額縁裏面内寸」と「対応用紙サイズ」は違うものです。
額縁裏面内寸は「額縁を裏から見たときの、作品やアクリル板などを入れる部分の寸法」であり、対応用紙サイズは「対応している作品のサイズ」となります。
デッサン額縁の場合、額縁裏面内寸が用紙サイズぴったりだと綺麗に入れることができないため、額縁裏面内寸は対応用紙サイズより数mm大きくなっています。
5mm厚の作品を入れたいけど、商品ページには「3mm厚の作品まで額装可能」とあります。この商品には作品が入れられないのでしょうか?
額縁の深さを増す「ドロ足加工」を行うことで、厚みのある作品を入れることができます(別途料金が必要です)。
ドロ足加工ができないフレームもありますので、詳しくはお問い合わせください。
Q 額縁の外寸を自分で計算することはできますか?
額縁裏面内寸と縁幅、カカリが分かれば、おおよその額縁外寸を計算することが可能です。
長辺・短辺ともに、以下の計算式で求めることができます。
額縁外寸=額縁裏面内寸+(縁幅-カカリ)×2
例えば「デッサン額縁 シャイン インチ(254×203mm)」の場合、縁幅が27mm、カカリが5mmであるため、
額縁外寸(長辺)=254+(27-5)×2=298mm
額縁外寸(短辺)=203+(27-5)×2=247mm
となります。
Q 作品が実際に見える寸法(正面内寸)を自分で計算することはできますか?
額縁外寸と縁幅が分かれば、おおよその正面内寸を計算することが可能です。
長辺・短辺ともに、以下の計算式で求めることができます。
正面内寸=額縁外寸-縁幅×2
また、上記の計算式に、額縁外寸の計算式を当てはめると、以下のように考えることもできます。
正面内寸=額縁裏面内寸-カカリ×2
つまり「デッサン額縁 シャイン インチ(254×203mm)」の場合、カカリが5mmであるため、
正面内寸(長辺)=254-5×2=244mm
正面内寸(短辺)=203-5×2=193mm
となります。
まとめ
額縁のサイズ選びは、商品ページの記載内容と実際の作品サイズを確認すれば、それほど難しいものではありません。
また、商品ページに記載されている内容が分かると、作品にぴったりのフレームを自分で選ぶことができるため、額縁選び自体が楽しくなるのではないでしょうか。
スカーフや陶器、そのほか厚みのある作品など、どのように額装すれば良いかお悩みの場合や、自分で額装するのが難しい場合は、お気軽に当店へご相談ください。
当店の専門スタッフが、大切な作品を美しく飾るお手伝いをさせていただきます。



