額縁を壁に飾るとき、美しくレイアウトするのはもちろん大切ですが、それと同じくらい「いかに安全に設置するか」というのが重要となります。
壁に取り付けるフックなどの「吊り金具」も、この取り付け方でいいのか、そもそもこの金具でよかったのかなど、不安に感じている人もいるかもしれません。
それが大きな額縁や重い額縁ならばなおさらです。

そこで今回は、吊り金具の選び方や取り付けのポイント、額縁が重いときにおすすめの吊り金具などをご紹介します。

吊り金具を用意する前に

額縁を壁に掛けるには、壁に取り付ける「吊り金具」が必要です。
さまざまな形状・サイズの吊り金具がある中、「額縁と作品の重さに適した耐荷重のもの」かつ「壁の材質に適したもの」を選ぶ必要があります。

額縁と作品の重さの量り方や、壁の材質の確認方法をご紹介します。

額縁と作品の重さの量り方

額縁と作品の重さを一番確認しやすい方法は、体重計を用いたやり方です。
以下のようにすると、おおよその重さを簡単に量ることができます。

  1. 自分の体重を量る
  2. 作品を入れた額縁を持ち、その状態で再度体重を量る
  3. 2の値と1の値の差が、額縁と作品の重さの合計値となる

ご参考までに、当店で取り扱っている額縁(前面UVカットアクリル仕様の場合)の重さは、おおよそ以下のようになっています。

額縁のサイズ額縁の重さ
デッサン額縁サイズインチ・八つ切・太子・四つ切約0.3~2.8kg
大衣・半切・三三・小全紙約1.0~4.8kg
大全紙約1.9~5.4kg
OA用紙サイズB5・B4・A4・A3約0.3~2.6kg
B3・A2約1.0~4.0kg
B2・A1約1.8~6.4kg
B1約3.5~8.6kg

壁の材質の確認方法

一般的な壁の材質は、「石膏ボード」「木壁」「コンクリート壁」の3種類。
コンクリートの打ちっぱなしなど、ぱっと見で判断できる場合は良いのですが、壁紙が貼ってあると見た目だけでは判断できません。

見た目で判断できない場合の、判断の目安となる方法をご紹介します。

 

石膏ボード

木壁

コンクリート壁

壁をノックしてみる

「コンコン」など、中が空洞っぽい響く音がする

「ペシペシ」など、中身がしっかり詰まったような固い音がする

ピンなどの細い針を壁に刺してみる

刺さった針の先端に白い粉がついている

刺さった針の先端に何もついていない

針が全く刺さらない

上記の判断方法はあくまで目安です。
正確に判断したい場合は、「壁紙の一部をはがす」「コンセント口を外す」などの方法で、壁の材質を直接確認してみましょう。

吊り金具の選び方・取り付けのポイント

額縁と作品の重さが10kg以内の場合

壁に掛ける額縁と作品がそれほど重くないとき(10kg以内の場合)は、取り付けが簡単な「フック」がおすすめです。
壁に小さな穴をあけるフックは、市販の粘着テープで壁に貼り付けるタイプより耐久性が高く、大切な作品を飾るのに適しています。

額縁用フック一覧から、上記の方法で確認した額縁と作品の重さ、壁の材質に合ったものをお選びください。
耐荷重が大き過ぎて問題になることはないため、余裕をもった耐荷重のフックを選ぶと安心です。

また、フックは1個だけでなく、2個用意するのがおすすめです。

フック1個で壁に掛けた場合、荷重が1点に集中するため、予期せぬ負荷がかかったときに落下する恐れがあります。
時間の経過とともに傾いてしまうこともあるでしょう。

フック2個で壁に掛けると、荷重が2点に分散され、額縁の安定性が増し、水平を保ちやすくなります。
万が一片方のフックが外れても、もう一つのフックが額縁を支えるため安全です。

10kg以内のときにおすすめの吊り金具

  • Jフック ダブル
    最近の戸建てや賃貸(アパート・マンションなど)で多く使われている、石膏ボード専用のフック。耐荷重11kg。
    工具不要で、10円玉などの硬貨を使って簡単に取り付けることができます。通常のフックよりクギ跡が目立ちにくい!
  • ステンレスXフック/大
    木壁・石膏ボード兼用の定番フック。耐荷重10kg。安価なのもポイント。

額縁と作品の重さが10kg以上の場合

10kg以上の重い額縁・作品の場合は「ハングマンシリーズ」がおすすめです。
壁と額縁との間に大きな隙間ができないほか、水平器(水平か確かめる道具)が付属しているため、まっすぐ取り付けることができます。

 

ハングマン・アパートメントハンガー

ハングマン・ライト

ハングマン・ヘビーデューティ

耐荷重

22~68kg

27kg、45kg

34~136kg

特徴

穴が目立たない

中空壁に取り付け可能

中空壁に取り付け可能
耐荷重が高い

よくあるご質問

地震でフックから紐が外れないか心配……。おすすめの吊り金具は?

木壁・石膏ボード兼用の「セフティXフック」がおすすめです。
セフティバネがついており、吊り紐がフックからぬけるのを防ぎます。
簡単に外せない構造となっているため、急な地震や子どもがぶつかったときの落下防止のほか、盗難防止にもおすすめです。

ステンレス製と鉄製のフックがあるけど違いは?

鉄製はステンレス製より安価ですが、安全荷重が低く、錆びやすい傾向にあります。
頑丈で錆びにくいフックをお求めの場合は、ステンレス製のフックがおすすめです。

額縁を鴨居やなげしに飾りたいけど、どの吊り金具を使えばいい?

「想い出くんシリーズ」がおすすめです。
和室の鴨居やなげしに掛けて額縁を挟み込むだけで、簡単に飾ることができます。
額の角度も一定になるため、複数枚の額縁を並べて飾りたいときにもおすすめです。

まとめ

「額縁自体や飾る場所にはこだわっていたが、吊り金具はなんとなく選んでいた」という人も多いかもしれません。
しかしその「なんとなく」が一因となって落下し、額縁のみならず、大切な作品や床などを傷つけてしまうことも考えられます。

せっかくお気に入りの作品を壁に掛けるならば、末長く安全に飾りたいもの。
ぜひ吊り金具も気に掛けてみてはいかがでしょうか。
「どの金具を買えばいいか分からない」「この金具で合っているか不安」など、ご不明点はお気軽に当店へご相談ください。

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