ガラス・アクリル・UVカットなど種類別の特徴と選び方

額縁の前面板とは、作品の前面に配置される透明な板のことを指し、主に「ガラス」や「アクリル」が使われます。前面板の役割は、ホコリや汚れから作品を守るだけでなく、紫外線による色褪せや劣化を防ぐことにもあります。
また、近年では軽量化や強度向上、紫外線カット、反射防止など、さまざまな機能・性質をもった前面板が開発されています。ここでは、前面板の種類とその特徴について詳しく解説します。
ガラス板
主な特徴
- お手入れが簡単で、乾いた布やガラスクリーナーで拭いても傷がつきにくい
- 重量が重く割れやすいため、大型の額縁には不向き
ガラス板は、額縁の前面板として広く使われている素材の一つです。その最大の特徴は、表面が硬く傷がつきにくいため、お手入れがしやすい点。乾いた布やガラスクリーナーで拭いても表面に傷がつきにくく、美しい透明度を長く保つことができます。
一方、ガラスは重量があり、衝撃によって割れやすいというデメリットもあります。そのため、大型の額縁や高い場所に飾る額縁には不向きとされることが多く、安全性を考慮してほかの素材(主にアクリル板など)が選ばれることが多くなりました。ガラス特有の透明感や光沢を活かしたい場合や、傷に強い前面板をお求めの場合には適した素材です。
アクリル板
主な特徴
- ガラスより軽量で、持ち運びが容易
- 割れにくく安全性が高いため、お子さまやペットがいるご家庭に適している
- UVカット機能(約90%程度)をもち、作品の色褪せを防ぐ
- 静電気が発生しやすく、ホコリを吸着しやすい
- 傷がつきやすいため、お手入れには注意が必要
アクリル板は、現在額縁の前面板として広く使われている素材で、その使いやすさと機能性から主流となっています。ガラスより軽量で、持ち運びや設置がしやすいため、大型の額縁にも適しています。また、割れにくく安全性が高いことから、お子さまやペットがいるご家庭でも安心してお使いいただけます。さらに、アクリル板には約90%のUVカット機能が備わっており、紫外線による作品の色褪せを防ぐ効果があります。長期間にわたり大切な作品を守りたい方にとって、優れた選択肢です。
一方、アクリル板は静電気が発生しやすく、ホコリを引き寄せやすいという特徴があります。また、ガラスより表面が傷つきやすいため、お手入れのときには柔らかい布を使って、乾拭きではなく専用のクリーナーや静電防止剤を用いることが推奨されます。軽さや安全性、UVカット機能など、多くのメリットを備えたアクリル板は、美術作品や写真、ポスターなどの額装に最適な前面板のひとつです。
UVカットアクリル板
主な特徴
- ガラスより軽量で、持ち運びが容易
- 割れにくく安全性が高いため、お子さまやペットがいるご家庭に適している
- 通常のアクリル板より紫外線カット率が高く、約97%の紫外線をカットする
- 作品の色褪せや劣化を防ぐ効果が強化されている
- 静電気が発生しやいため、ホコリを吸着しやすい
- 傷がつきやすいため、お手入れには注意が必要
UVカットアクリル板は、通常のアクリル板と同様、軽量で割れにくく、安全性が高い前面板です。ガラスより持ち運びが容易で、大型の額縁にも適しているため、幅広い用途で活用されています。また、割れにくいため、お子さまやペットがいるご家庭でも安心してお使いいただけます。最大の特徴は、通常のアクリル板より紫外線カット率が高い点です。約97%の紫外線をカットすることで、作品の色褪せや劣化を効果的に防ぎ、長期保存に適しています。美術品や写真、ポスターなど、長く美しい状態を保ちたい作品に最適な前面板です。
ただし、通常のアクリル板と同様、静電気が発生しやすくホコリを吸着しやすいという特性があります。また、表面が傷つきやすいため、お手入れのときは柔らかい布を使って、専用のクリーナーや静電防止剤を用いることをおすすめします。
現在、当店で取り扱っている額縁のほとんどには、このUVカットアクリル板が前面板として使われています。大切な作品を紫外線から守り、美しい状態を長く保ちたい方に、ぜひおすすめしたい前面板です。
PET板
主な特徴
- アクリルより強度が高く、軽量
- 厚さ1mm以下のものが多く、軽量の額縁に適している
- 割れにくいが、たわみやすい
- 傷がつきやすく、お手入れに注意が必要
PET板は、アクリル板より強度が高く、軽量な前面板です。特に厚さ1mm以下のものが多く、軽量設計の額縁に適しています。割れにくい特性をもちながらも、薄いため大きなサイズではたわみやすい点に注意が必要です。また、表面が傷つきやすいため、お手入れのときは柔らかい布を使って、強くこすらないようにすることをおすすめします。
PET板は、主にコストを抑えた軽量額縁に使われ、ポスターや展示用の掲示物の前面板として広く採用され、その実用性の高さから普及している素材です。
塩ビ板
主な特徴
- アクリルより強度が高く、軽量
- 厚さ1mm前後のものが多く、軽量の額縁に適している
- 割れにくいが、たわみやすい
- 傷がつきやすく、お手入れに注意が必要
塩ビ板は、アクリル板より強度が高く、軽量な前面板です。厚さ1mm前後のものが多く、軽量設計の額縁に適しています。PET板と同様、割れにくい特性をもちながらも、薄いため大きなサイズではたわみやすい点に注意が必要です。また、表面が傷つきやすいため、お手入れのろきは柔らかい布を使って、強くこすらないよう注意が必要です。
塩ビ板はPET板とほぼ同様の機能をもっているため、ポスターフレームや大量生産される額縁に使われていることが多く、コストを抑えた実用的な前面板として広く活用されています。
低反射アクリル板
主な特徴
- 表面の特殊コーティングにより反射を抑え、映り込みが少ない
- 透明度が高く、作品の鑑賞性が高い
- コストが高く、主に美術館やギャラリーで使われていることが多い
低反射アクリル板は、特殊なコーティングにより表面の光の反射を抑え、映り込みを軽減した前面板です。透明度が非常に高く、通常のアクリル板より作品の細部までクリアに鑑賞できるため、美術館やギャラリーなどでの展示に適しています。
特に光源が多い空間やガラスの映り込みが気になる場所でも、作品本来の色彩や質感を損なうことなく楽しむことができるのが大きな魅力です。ただし、コストが高いため、一般的な額縁より高級な展示用途で使われていることが多く、美術品や貴重なコレクションの額装におすすめの素材です。
まとめ
前面板を選ぶときには、作品の種類や飾る環境、耐久性、安全性などを考慮することが重要です。用途や設置場所に応じて最適な前面板をお選びいただくことをおすすめ致します。
※現在当店で販売している前面板は「UVカットアクリル」と「低反射アクリル」のみとなっています。そのほかの前面板については、現在、単体での販売はしておりませんので、購入をご希望の場合は、一度お問い合わせください。
| 前面の種類 | メリット | デメリット | 主な用途 |
| ガラス板 | 傷が付きにくい、お手入れしやすい | 重く、割れやすい | 小~中サイズの額縁、 |
| アクリル板 | 軽量、割れにくい、UVカット機能あり | 傷が付きやすい、静電気を帯びやすい | 写真、ポスター、美術作品 |
| UVカットアクリル板 | 軽量、割れにくい、高いUVカット機能、作品緒色褪せ防止に優れている。 | 傷が付きやすい、静電気を帯びやすい | 写真、ポスター、美術作品、 |
| PET板 | 軽量、割れにくい、安価 | たわみやすい、傷つきやすい | ポスター、掲示物 |
| 塩ビ板 | 軽量、割れにくい、安価 | たわみやすい、傷つきやすい | ポスター、掲示物 |
| 低反射アクリル | 透明度が高い、低反射、作品の鑑賞性が非常に高い | コストが非常に高い | 絵画、美術品など |



