額装事例紹介:油彩画作品
油彩画作品の額装
今回の作品は、キャンバスの生地に描かれた油彩画の作品です。通常であればライナーが付いた油絵用額縁をご案内しておりますが、今回はお客様の希望により、ライナーを取り付けない仕様での額装を行っております。
額装内容
フレーム:
シャドウ/シルバー
額裏内寸:
704×504mm
前面:
UVカットアクリル
その他加工:
ドロ足40mm、中サン10mm、カカリ調整16mm
額装費用:
35,291円(税込)
フレーム
使用したフレームは『シャドウ/シルバー』というフレームです。このフレームは、深みのあるいぶし銀のようなデザインが特徴的で、書道作品などの和風な作品、または現代アートのようなモダンな作品などがよく合うフレームです。
前面板
前面はUVカットカットアクリルを使用しています。アクリルはその素材の性質上紫外線を軽減する機能を持ちますが、UVカットアクリルはアクリルの紫外線カット機能を向上させたものになります。UVカットアクリルのUVカット率は97%までになりますので、直射日光を浴びないような場所であればさほど紫外線の影響をほとんど受けず、作品の劣化を防止に役立ちます。
その他の加工
- ドロ足加工
ドロ足加工とは額縁の深さを増す加工のことで、フレームの裏面に木材を付け深さを増すということを行います。今回の作品のように数十ミリ厚みがあるものは、おおよその額縁では深さが足りないため、このドロ足加工を行う必要があります。 - 中サン
中サン加工とは、作品を囲むように細長い板を入れ額縁の中に奥行きを出す加工のことを言います。今回のような表面に凹凸のある作品や、作品の表面に前面を密着させないようにしたい場合などに用いられる加工です。
最後に
今回は、ライナーを使用せずに油彩画を収めるといった額装でしたが、中サンを使用することでライナーがないデメリットを補い、逆にライナーがあることで作品に不必要な配色が入ってしまうことを防ぐことができました。そのおかげで、作品の雰囲気を壊すことなく仕上げることができました。
今回使用した中サン加工とドロ足加工を行うことで、より立体的な作品を額装することも可能ですので「これは額縁に入らないんじゃないか?」というものでも、ぜひ一度お問い合わせいただければ幸いです。
今回使用したフレームなどのご購入はこちらから
フレーム:
シャドウ/シルバー
<商品ページはこちら>
前面板 :
UVカットアクリル
<商品ページはこちら>
当店では様々な作品を日々額装しております。もし、額装をしたい作品があれば、ぜひ額縁専門店ないとうへご相談いただければ嬉しく思います。最後までお読みいただきありがとうございます。