額装事例:中国王朝風の裁縫作品
裁縫作品の額装
今回は、中国王朝風の裁縫作品を額装させていただきました。
生地はサテンシルクになっていて、当店でよく額装しているスカーフなどと比べ、伸縮性が少なくしっかりとした丈夫な生地が特徴的な作品です。
額装内容
フレーム:
9371黒/銀
額縁外寸:
1000×750mm
前面板:
UVカットアクリル板
その他の加工:
布貼り加工、総裏加工
額装費用:
約5万円程度/1枚
フレーム
使用したフレームは『9371黒/銀』というフレームです。フレーム名の通りシルバーの縁に黒いラインが入ったデザインで、全体的に黒いラインによって引き締まった印象に体裁を整える事のできるフレームです。作品に使用されている色などを考慮すれば、アジアンテイストのものとも相性の良いフレームです。
前面板
前面はUVカットカットアクリルを使用しています。アクリルはその素材の性質上紫外線を軽減する機能を持ちますが、UVカットアクリルはアクリルの紫外線カット機能を向上させたものになります。UVカットアクリルのUVカット率は97%までになりますので、直射日光を浴びないような場所であればさほど紫外線の影響をほとんど受けず、作品の劣化を防止に役立ちます。
その他の加工
- 布貼り加工
スカーフ額装と同様に布にシワが寄らないよう額装を行っています。通常であればスプレータイプの額装用接着剤を使用しますが、今回のように生地に厚みがあったり、スプレータイプの接着剤ではうまく貼り付かない素材の生地だった場合、額装用のテープを使用して四方を固定する形で額装を行います。 - 総裏加工
額縁と言えば基本的に裏面に1枚板があり、その板を囲むようにトンボと呼ばれるツメによって中身を固定しているものになりますが、総裏加工はフレームの外寸と同じ大きさの裏板を使用し、フレームと裏板をビスで固定してしまう加工方法になります。作品は取り出すことができなくなってしまいますが、大きな作品などの重量があるものや、作品の固定が必要なものについては、この総裏加工を行うことで額装が可能です。
最後に
今回のような裁縫作品や布などを額装する場合、生地の厚みや素材によって額装の方法が異なるため、作品の確認作業から額装完了まで一つ一つ丁寧な作業が求めらます。どんな作品でも最適な額装法を用いて、最適な形で作品を飾れるよう精一杯対応させていただきます。
また、こうした『布』の作品を額装する場合は、お問い合わせ時点では正確な料金を出すのが難しく、実際に作品をお送りいただき現物を確認した状態でお見積りをご案内する場合がありますので、その点については何卒ご了承いただけますと幸いです。
こうした裁縫作品がご家庭に眠っている方は、ぜひ額装を検討してみてはいかがでしょうか。
今回使用したフレームなどの販売ページはこちら
フレーム:9371黒/銀
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前面板:UVカットアクリル板
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当店では日々様々な作品を額装しております。もし、額装をしたい作品があればぜひ額縁専門店ないとうへご相談ください。最後までお読みいただきありがとうございます。